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2005/08/31 世界ボート選手権報告

アジア初開催となる世界ボート選手権の仕事で
岐阜県の長良川の国際レガッタコースに来ている。

今回の私の仕事は選手の取材ではなく、
この大会の放送業務を全般的にサポートすること。

英語で通訳をすることが基本となるのだが、世界56の国と地域から
選手が岐阜に集結しているので、英語だけではすべての人と
コミュニケーションはできないことを痛感している。
一緒に仕事をしている国際ボート連盟の方々は、みんな3カ国語以上を
使い分ける人ばかり。
世界にはいろんな人がいると刺激をもらっている。

大会期間中、私は選手団と一緒のホテルに滞在している。
岐阜羽島市にいながら、海外のホテルに泊まっているのかと錯覚してしまうほど
いつもロビーやレストランは国際色が豊かだ。
オリンピックの選手村のような独特な雰囲気を醸し出している。

地元のボランティアの人たちもいつも笑顔で選手達を歓迎している。
国際大会をホストするということは、経済効果だけでは推し量れない、
国境を越えた人と人との結びつきを生んでいるようだ。

選手達とは、エレベーターやインターネットが繋がるロビーで
よく一緒になるのだが、驚くのは漕艇選手の背の高さだ。
普段、NFLやMLBを取材しているので身体の大きい選手は見慣れて
いるはずだが、漕艇選手の背の高さには驚く。

特に、オープンクラス(体重無制限)のヨーロッパの選手はみんな背が高い。
ドイツやオランダ、フランス、デンマークの強豪はどの選手も2メートル以上ある
だろうという位、背が高い。
日本人としては背が高いほうの僕(178cm)でさえも、ヨーロッパの女子選手より
背が低いので悲しくなる。

手や足が長い選手は、てこの原理でオールの可動域が
大きくなるのは自明の理。 舟の推進力も自ずと大きくなる。
アジアの選手が軽量級(72.5キロ以下)でしか、世界と互角に戦えないことに
妙に納得してしまった。
漕艇競技も、日本は欧米との体格差という問題を抱えているようである。
どのスポーツも似た問題を抱えている。。。

だが、今大会も軽量級はメダルを十分に期待できます。
今年のワールドカップ(W杯)男子軽量級シングルスカル(一人乗り、オール二本)で
日本人初の優勝を果たした武田大作(31歳)選手が、エントリーしている
ダブルスカル(二人乗り、オール2本ずつ)は、特に注目。

武田選手は、誰の指導も受けず、たった一人でトレーニングに取り組み、
マイウェイで世界選手権優勝という快挙を成し遂げた選手。 
普段は、河川ではなく、波が立つ海岸の沖合いで練習をするいう
ボート界ではとてもめずらしい選手なのだ。 

武田選手は今大会、シングルスカル(一人乗り)ではなく、オリンピックの正式種目であるダブルスカルに須田貴浩選手とパートナーを組んで出場する。
武田選手が須田選手の力をどれだけ引き出せるかがメダル獲得の鍵になるだろう。
軽量級ダブルスカルの予選は、8月30日(予選二日目)、決勝は9月2日に行われる。
地元日本開催のメリットを活かして、勝ち進んで、是非この大会を盛り上げてもらいたい。

↓試合前にメンテナンスを受ける「エイト艇(8人乗りボード)」


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