NO.003 木下典明 アリゾナレポートNO2 [ 2005/11/11 ]


フェニックス2日目。

今日はフィッシャースポーツセンターでの取材は、
許してもらえませんでした。
というのも、現在メジャーリーグの選手が数多く出入りしているため、
マスコミ関係者は一切禁止とのこと。
契約更改を控えているプロ選手は、査定で不利になるので怪我をしていることを
絶対に知られたくないと、非常にナーバスになるのだそうです。
致し方ありません。
一般にはほとんど開放されず、プロアスリートの顧客しかいない
スポーツジムならではの規制です。
ですが、明日は丸一日取材が許されているのでしっかり取材したいとおもいます。

午前中に上半身のトレーニングメニューを終えた木下選手と、
午後1時にスターバックスコーヒーで待ち合わせて、近くのレストランで昼食をとることにした。
僕がアリゾナに来たことによって、木下選手が最近英語を使っていなかったので
これでは木下選手のためにならないと思い、今回は木下選手に僕の分も 注文
してもらうことにした。
でも、早速壁にぶちあたってしまった。

僕も木下選手もお互いハンバーガーを頼むと、店員が木下選手に聞いてきた。
"How do you like your hamburger cooked ? "(焼き加減はいかがなさいますか?)
さっそく、木下選手はパニックになり僕に助け舟を求めてきたが、
僕は無視してカメラを回し続けると、時間はかかったがなんとか木下選手は
自分で問題を解決したようだった。
そして、その後注文通リ、ミディアムに焼きあがったハンバーガーを
無事美味しく食べることが出来た。
だが聞くと、毎日がこのような出来事の連続だという。

木下選手はレストランに入ると、基本的にメニューがよく理解できないので
結局同じようなものを頼んでしまうらしい。
だから、いつも注文したあとにあっちのほうが良かったと後悔し、
フラストレーションを溜めているのだという。
しかし、アメリカで生活をはじめてから徐々にだが、店員の言っていることが
雰囲気で解るようになってきたのだという。

それは木下選手曰く、“フィーリング” なのだそうだ。

店員の話す言葉に、少しでも自分が知っている単語が文中に聞こえれば、
それに対して”YES”か”NO”でうまく用件を伝えているのだ。
それで、本当に驚くほどうまく会話ができているから驚く。

会話を理解しようとしているときの木下選手は相手の表情や目をしっかりと見て、
自分の五感をフル活用し、相手を理解しようとしている。
その熱意が相手にも伝わって、いつのまにかコミュニケーションが成立しているのだ。
相手の目を見て話すということの神秘的な力を感じた。

逆に、相手の目を見て話せない人間は、どこの国でも、いつまでたっても、
コミュニケーション能力は上達しないのだと思う。

相手の目をみて、しっかり会話をする木下典明は、間違いなく1、2年後には
不自由なく英語が話せるようになっているだろうと感じた一日だった。






<<back   - back to list -   next>>

近藤祐司 オフィシャル copyright (c) all right reserved ugk-sports.com