ヒューストンアストロズのキャンプ地、フロリダ州キシミーにあるオシオラ郡球場。その日、オープン戦が行われるということでたくさんのファンが球場に訪れていた。試合開始までしばし時間があったので、観客席を取材しながら歩き回ってみた。
取材でアメリカに行く度に、ブラウン管で見るアメリカと、実際のアメリカのギャップに戸惑い覚えてしまう。テレビでみるような、いかにも外国人というスタイリッシュな男女はほとんど見かけない。特に、都市部を離れて郊外に移動すると痩せている人を探すのは困難なほどだ。
メジャーリーグの取材をされているスポーツライターの出村義和さんに興味深いお話を聞かせて頂いたことを思い出す。それは、出村氏がアメリカに20年ほど暮らして、最も変化を感じたことはアメリカ人の体形だという。みるみる腹回りが大きくなっていったそうだ。ファーストフードや冷凍食品といった高カロリー、高たんぱくな食品の大量摂取が大きな要因だとされている。NHKの特集番組でも1億6000万人のアメリカ人が肥満だという調査結果を報じていた。日本の全人口よりも多い人が太っているということになる。 スピードと合理性をなによりも優先するアメリカ社会が陥ってしまった大きな社会問題であるといえよう。
だが、当のアメリカ人は食生活を改善しようとか、生活習慣を改めようという感覚はあまりないように思える。多少太っていても、いつも好きな物を食べて、楽しそうに毎日生活をしているようだ。球場でファン達がゲームを楽しみながら、おいしそうにビールやソフトドリンクでホットドッグを流し込んでいるのを見ると心配にはなるが、こっちまで楽しくなってしまう。
体重を減らす作用のあるダイエットサプリメントなども数多く市販されているが、肥満に陥りやすいアメリカの食環境の中で、節制して生活をし、トップレベルのアスリートに成長するまでの選手たちの努力が並大抵ではないということを改めて感じた。
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