2008年MLB 実況後記

2008/6/19 LAエンゼルス VS NYメッツ


3連戦ゲーム3@エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム
(解説 スポーツジャーナリスト 出村義和さん)

10回表、デイミアン・イーズリーが決勝ホームランを放ってメッツが5対4でエンゼルスを破り、シリーズ勝ち越しを決めた。

解任されたウィリー・ランドルフ監督の後釜、ジェリー・マニュエル監督代行があげたメッツでの初勝利は、4年半ぶりに手にした監督通算501勝目となった。

この日、スカパー初登場となったマニュエル監督代行は、2000年のホワイトソックス監督時代に最優秀監督賞を受賞した実績があるだけに、チームを指揮する姿には全く違和感が無かった。

この試合では早速、ちょっとした”カラー”を出していた。
試合終盤、ストライク判定を巡ってベンチから大声で抗議し審判に警告を与えられ、前任のランドルフ監督には無かったアグレッシブさも感じた。

一時はエンゼルスにリードをひっくり返されたが、選手たちも監督の“戦う姿勢”にこたえるかように粘り強く戦い、最後はデイミアン・イーズリーの10回表の決勝ホームランを呼び込んだ。

イーズリーのホームランをベンチ全体が自分のことのように喜んでいる光景も、“全員が一丸となって戦っている”と共感をもてる印象的なシーンであった。

こういう試合は、どんなに試合時間が長くなっても楽しめる、エキサイティングな試合だ。

“この勝利は我々にとって大きい勝利になった。”
と試合後のインタビューに満面の笑顔で答えていたホセ・レイエスも、これまでの試合と明らかに躍動感が違った。

3安打、3得点、1盗塁の活躍はもちろんだが、ショートフライでアウトになった第4打席で、まるでダブルを放ったかのような全力疾走でベースを回っていたシーンにも、最近レイエスや他のスター選手に見られなかった”戦う姿勢”を感じた。

早計かもしれないが、メッツの雰囲気はこれまでと明らかに変わっていた。

出村さんが中継で、メッツがシーズン中の監督解雇を行った年はほとんど成功していないというデータを披露してくれたが、今日の戦いぶりを見ているとついつい期待してしまう。