2008年MLB 実況後記

2008/6/1 AZダイヤモンドバックス VS WASナショナルズ


3連戦ゲーム2@チェースフィールド(解説 スポーツジャーナリスト 出村義和さん)

エース・ブランドン・ウェブが、自身8度目となる完封勝利でハーラートップの10勝目(2敗)を上げ、ダイヤモンドバックスが4対0で勝利し、連敗を5でストップした。

98年にオープンしたチェースフィールドの最短記録となった今日の1時間52分の投手戦は、これぞメジャーリーグ!というとてもエキサイティングな試合だった。

この試合まで、2連敗で少し調子を落としていたウェブ。
しかしこの日は、初回から3人をわずか7球で料理すると、最後までそのリズムをとぎらせることなく今季最多の119球を投げ、6安打、無四球、8奪三振という内容で防御率を3.01から2.69に下げた。
両リーグ通じて、今季10勝一番乗りとなった。

”我々だけが彼(ウェブ)の犠牲者ではない。だから(彼は)サイヤング賞投手なんだ。”
試合後のナショナルズ・マニー・アクタ監督のコメントもお手上げ状態だった。

だが、ウェブの好投だけでは短い試合時間は実現しない。
ナショナルズ先発のジェーソン・バーグマン投手も、十分勝利に値するピッチング内容を見せた。

バーグマン(1勝2敗 4.50)は、8イニングを完投し、7安打、無四球、8奪三振という内容で、失点数(4点)以外はウェブと殆ど遜色が無かった。 
しかし、許した7本のヒットのうち、4本がソロホームランだったことが明暗を分けた。  

ここ3試合の先発で、無失点イニング(19回2/3イニング)を続けていたバーグマン投手だったが、2回裏にマーク・レイノルズにソロ弾を許して、その記録も21イニングで終了した。
だが、失点を許したあとも乱れることなく、堂々としたマウンドの立ち振る舞いはとても印象的だった。
今日はたまたま相手が悪かったが、バーグマンの才能の片鱗を十分見ることが出来た。

さて、今日は現地では5月31日、5月最後の試合となった。
3月・4月に20勝8敗と大きく勝ち越したダイヤモンドバックスは、5月は11勝17敗と大きくスローダウンとなった。
だが、エースのすばらしい活躍で連敗を5でストップしたダイヤモンドバックスは、現在も2位ドジャースと3.5ゲームの差をつけている。

一方、2ヶ月連続負け越しとなったナショナルズは、24勝33敗とここまで大きく負け越している。
だが、主力選手にけがが続出する中、3月・4月(11勝17敗)に比べ、5月(13勝16敗)に少し改善の兆候を見せているのは明るい材料だ。