2008年MLB 実況後記

2008/4/25 TBレイズ VS TORブルージェイズ


3連戦ゲーム3@ディズニーズ・チャンピオン・スタジアム
(解説 スポーツジャーナリスト 出村義和さん)

観客動員に悩むタンパベイ・レイズがファン層拡大を狙って、タンパから150キロ離れているオーランドで行っているこのホーム・アウェー・フロム・ホーム(ホームを離れたホーム)イベントは、今年も大成功となった。

今日の試合も昨日に続いて、レイズが逆転勝利でブルージェイスを破り、今季初のシリーズスイープを決めた。
これでレイズは、このスタジアムで昨年から無敗の6連勝となった。
そしてこの3連勝でレイズは、勝率を5割(12勝12敗)に復帰した。

ここまでのレイズの一番の好調の要因は、メジャーリーグトップの防御率を誇る中継ぎ投手陣の活躍だ。
昨年の今頃5.90だったブルペン防御率が、今年は2.48まで改善している。
勝てる試合を確実に勝っていることがチームにモメンタムを引き寄せているようだ。

そんな好調な中継ぎ陣を引っ張っているのが、クローザーのトロイ・パーシバル投手

今日も、2点リードの9回に登場し、1アウト2,3塁のピンチを招くもベテランらしく落ち着いて後続を抑え、3試合連続となる今季4セーブ目を上げた。

2002年のエンゼルス優勝時のクローザーで、歴代単独11位の328セーブを記録しているトロイ・パーシバル投手(38歳)は、昨シーズンエンゼルスのマイナー組織でコーチをしていた。
だが、2002年にエンゼルスのベンチコーチだったレイズのジョン・マッドン監督の要請を受け今年、見事な復活を果たしている。

選手兼コーチの役割を果たしているパーシバルの存在は、若手が多いレイズの投手陣の精神的支柱になっていることは言うまでもない。

レイズは、今季すでにメジャー最多の10人の故障者を出しているにも関わらず、チーム力がとても安定している。
明日、先発投手のマット・ガルザも故障者リストから戻り、5月2日には、先発エースのスコット・カズミアー投手も復帰する予定になっているので、チーム力はさらに上るだろう。

スイープで勢いに乗るレイズは、明日から本拠地トロピカーナフィールドに戻って王者レッドソックスを迎えて3連戦を戦う。
東地区は、レッドソックスとヤンキースが存在する厳しい地区だが、近年着実にチーム力は上っているレイズは、
今年その2強を間違いなく苦しめる存在になるだろう。