2008年UG report

2008/1/9 2008年 ライスボール後記


2008年1月3日、近年恒例行事となっているライスボウルの場内実況をさせて頂きました。
今年は、松下電工と関西学院大学という関西同士の対決にも関わらず、34487人の大観衆!
最上段のアナウンス席からみえるぎっしり詰まった観客席の風景は、フットボールファンとして実にうれしい光景でした。

試合も、日本一を決めるにふさわしい最高のゲーム。
改めて、アメリカンフットボールはクォーターバックのレベルが高いと観ていて楽しく、そして よりエキサイティングになるスポーツだなと実感出来る試合でした。

日本一に輝き、MVPにも選ばれた松下電工のQB高田鉄男選手は、大学時代からよく観ている選手ですが、今年川崎で行われたワールドカップを経験し、更にレベルアップしているようだった。

高田選手の最大の武器は、フットワークと強肩で、この試合でも関学のラッシュをうまくかわしながらリズムよくレシーバーにパスをヒットして、オフェンスを見事に指揮。
一時、負傷して途中退場するヒヤッとするシーンもあったが、すぐにゲームに戻ってきてクォーターバックとしての責任とリーダーシップを存分に発揮した。
さすが、日本代表クォーターバックである。

松下電工はこれまでディフェンスが強いという印象のチームであったが、高田という逸材を手に入れ、これから黄金時代が到来しそうな予感だ。

そして、敗れはしたが関西学院の三原雄太選手(4回生)のクォーターバッキングも圧巻だった。
関学の鳥内秀晃監督も関学史上最高と太鼓判を押すこの三原選手は、チームを引っ張るリーダーシップはもちろん、クォーターバックとして、フィールド全体が実に良く見えており、芸術的なスパイラル(回転)のかかった美しいパスを投げるQBであった。

あれだけ鋭いスローバックパス(流れながら反対方向に投げるパス)を、遠くにタイトなスパイラルで投げれるクォーターバックはなかなかいない。

これまでの関学のクォーターバックは、個人技というよりゲームマネジメント(ミスを最小限にするタイプ)に優れているタイプのQBがほとんどだったが、本格的なパッサーである三原選手の存在が、今季の関学の爆発的な攻撃力の原動力になったことは言うまでもない。

三原選手は卒業後、大手広告代理店に入社することが決まっているそうだが、すでにいくつかのXリーグのクラブチームからラブコールを受けているという。
どのチームでプレーするかは未定だが、今後もこの二人のQB対決をXリーグでみることができそうなので楽しみである。

日本アメリカンフットボール界のとても明るい未来が見えた、そんな2008年ライスボウルであった。