2007年MLB 実況後記

2007/10/21 CLEインディアンス VS BOSレッドソックス


場所をフェンウェイに移して迎えた、ALCSゲーム6(解説 コパンチョ 武方浩紀さん)

初回、不調だったJDドリューがレッドソックス史上3人目となるポストシーズン満塁弾。
投げては、ここ一番に強いカート・シリングが7イニングを2失点に抑える好投を見せ、レッドソックスが12対2で勝利した。

レッドソックスはこれでシリーズを3勝3敗のイーブンに戻し、明日の第7戦へと勝負を持ち越した。

ここ一番でのシリングの集中力には、本当に恐れ入る。
シリングは、負ければシーズンが終わると言う究極の状況での戦績を、これで4勝負けなし(6試合)とした。

前日の会見で、“死んでしまうほど(明日の登板が)怖い。 
でも、その恐怖がいつも俺を高めてくれている”と素直に心境を語っていた。
そんなシリングは、この試合でも04年ALCS第6戦で靴下を血に染めながらヤンキースと戦ったときと同様に、チームの期待に見事に応え明日の第7戦へとつないだ。

しかし、第5戦のベケット、そして今日のシリングといい、大投手のここ一番でのマウンド上の振る舞いは、実に堂々たるものである。
イニングを終えてダグアウトに戻っていく姿にさえ、隙が感じられないほどだ。 

そして、明日の第7戦。
まだプレーオフで勝利したことがない松坂大輔投手が、果たしてそれに続くことができるか?

レッドソックスはそもそも、“大舞台に強い投手”という魅力に惹かれて、松坂投手に1億ドルかけて獲得したのだ。
まさに、このような状況でパフォーマンスしてくれるという算段での投資だったのだ。

まだ、プレーオフで日本人投手が勝利を挙げたことは無い。
野茂英雄も吉井理人も果たせなかった夢を松坂が果たし、ワールドシリーズの日本人対決を実現してもらいたい。