2007年MLB 実況後記

2007/9/26 LAドジャース VS COLロッキーズ


3連戦ゲーム1@ドジャースタジアム(解説 元MLB番記者 大冨真一郎さん)

ロッキーズが9対6で勝利し、球団記録タイ(97年)となる9連勝。
これでフィリーズと並び、トップのパドレスと1ゲーム差の2位をキープした。

今日も、ロッキーズ先発ルーキーのウバルド・ヒメネスが不調で、
攻撃で点をとっても、2度リードをひっくり返される苦しい展開となった。
しかし、6回裏に新人王候補のトロイ・トゥロウィツキーが逆転2ランを放って
再びリードを奪い返すと、ベテランのトッド・ヘルトンもタイムリーでダメ押し点を
叩き出し、粘り強さを発揮してシーソーゲームのものにした。

ロッキーズがナショナルリーグで今、一番勢いに乗っている。

95年以来となる、球団史上2度目のプレーオフ出場を目指すロッキーズが、プレーオフで戦うのを私も是非見たい。

球団史上最強のチームと呼び声の高い今年のロッキーズは、確かにタレントが豊富である。

ナ・リーグMVP筆頭候補のマット・ホリディの活躍はもちろん、日本時代の輝きを取り戻した松井稼頭央、新人王候補の強肩ショートストップ、トロイ・ツゥロウィツキー、そして、いぶし銀、4番のトッド・ヘルトンも本当に安定していて頼れる存在だ。

個人的には、トッド・ヘルトンに特別な思い入れがある。

というのも、このヘルトンは、昔、テネシー大学時代にフットボールの先発QBだったという過去がある。

だが、先発QBだった4年生の時に、現在インディアナポリス・コルツの天才QBのペイトン・マニングが1年生で入学して、あっさりとスターターの座を奪われてしまったのだ。
ペイトン・マニングは、父親もNFLの有名QBで、高校時代から注目されてフットボール界では知らない人はいないほど、名を馳せていた選手であった。
そんな生まれもっての天才QBといわれたサラブレッドを目の当たりにして、ヘルトンは初めてスポーツで大きな挫折を感じた瞬間だったことと察する。

卒業後野球一本に専念し、96年にメジャーデビューしてから12年のキャリアで、通算打率3割3分1厘、首位打者1回、ゴールドグラブ3回という輝かしい実績を残している。

だが、そんなヘルトンのキャリアで唯一欠けているのが、プレーオフという大舞台の経験だ。

もしかすると、キャリアでラストチャンスなのかもしれない。
そんなトッド・ヘルトンがプレーオフで活躍する姿を見てみたい。