2007年MLB 実況後記

2007/7/14 FLOマーリンズ VS WASナショナルズ


3連戦ゲーム1@ドルフィンズ・スタジアム(解説 元スカウト 牛込惟浩さん)

4回と5回に、2イニング連続の打者一巡の猛攻を見せたワシントン・ナショナルズが、球団移転以降(2005年)の最多得点となる14点をあげ、マーリンズを14対10で下した。

今日のヒーローは、今年キャリア2度目のオールスターに出場したデミトリー・ヤング一塁手(3割3分8厘、ナ・リーグ打率4位)。
4回表に、マーリンズ先発ウィリスから走者一掃となるタイムリーツーベースを放ち、一挙6点を奪ったイニングの最後を締めくくっていた。
タイムリーを打った後に、ベース上でダグアウトに向かってウィンクしている姿は、今季の心理状態の良さを物語っていた。

そんなヤングが、今年のフラッグディールトレードで解雇された古巣タイガースに戻るのでは?という噂が流れている。
昨シーズンは、突然の球団解雇、妻との離婚、アルコール中毒、糖尿病、ドメスティックバイオレンスと一気に悪事が重なり、野球が出来なくなるという不運な年だった。
自業自得とはいえ生き地獄を味わい、今季マイナー契約から雑草のようにメジャーに這い上がってきたたくましい男のカムバックストーリーのエンディングが、この後どのような結末を迎えるのかを是非とも注目したい。

マーリンズの先発だったドントレル・ウィリスは、この日は精彩を欠いていた。(7勝8敗)
4回に入って簡単にワンアウトをとったあと、自らのスローイングエラーでランナーを許すと、そこから制球が一気に乱れだし、3連続四球や捕手オリボのパスボール。
ジマーマン、ヤングには連続タイムリーを許す打者一巡で、一挙6点を奪われてノックアウトされた。

ジョッシュ・ウィリンガムとアルフレッド・アメザガがそれぞれ3ランを放つなどして、8点差を2点差まで詰めるシーンもあったが、
結局、この日は出てくるマーリンズのリリーバー陣がことごとくナショナルズに追加点を許し、最後まで逆転することは出来なかった。見ていて、本当に歯がゆい試合だった。

ここまでで担当した試合で、今季最も“長い”と感じた試合でした。