2007年MLB 実況後記

2007/4/12 PITパイレーツ VS STLカージナルス


カージナルス2連勝で迎えた3連戦ゲーム3@PNCパーク(解説 上田龍さん)

昨年のワールドチャンピオンカージナルスが、この日も3対2でパイレーツを下し今季初めてのスイープを決めた。
パイレーツにとっては最近6試合で5敗目となり、ホーム開幕シリーズとなったこのカードで惨めなスイープ負けとなった。

2対2の同点で迎えた9回表、カージナルスのラルーサ監督の采配が見事に的中した。

3打数3安打とこの日絶好調だった田口壮に代わり、代打で登場したクリス・ダンカンがパイレーツクローザーのサロモン・トーレス投手からソロホームラン(2号)を放ち、決勝点となった。
昨年カージナルスの左打者ルーキーとして、球団記録となる22本のホームランを放ったクリス・ダンカンは、今季が初めての開幕ロースター。 更なる活躍が期待できそうだ。

先発が左腕だったため、先発した田口壮も全打席で出塁を果たし今季最多の3安打の固め打ち。
1割5分6厘だった試合前の打率を、3割1分2厘まであげた。
7回裏の守備でも、2アウト満塁の場面でブラッド・エルドレッドの左中間の大きなあたりを好捕してパイレーツの勝ち越し点を防ぎ、攻守で大活躍。 

それだけに、9回表に田口にラルーサ監督が非情にも代打を送ったときは、“なんで?”と私は正直戸惑った。
だが、クリス・ダンカンはラルーサ監督の期待に見事応え、勝ち越しの一発を放ち試合を決めた。 
結果がすべての勝負の世界で、現役最多勝監督、トニー・ラルーサが見せた勝負勘はまさに神業だった。