2006年MLB 実況後記

2006/04/08 CLEインディアンス VS MINツインズ


インディアンズのホーム開幕戦@ジェイコブス・フィールド(解説 神尾義弘さん)

昨年のチャンピオン、シカゴホワイトソックスに開幕シリーズで勝ち越し、いいスタートをきったインディアンズ。 
今日も、同地区の強豪ミネソタツインズを相手に、17安打の猛攻で10対6で勝利した。

両軍あわせて、5本のホームランが飛び出すというエキサイティングなゲームだったが、その中でも、インディアンズ4番、トラビス・ハフナー(28歳)が放った2本は圧巻だった。

2本とも(ソロ弾)がライナーでライトスタンドに突き刺さり、ファンに怪我人が出ていないか心配になるほどの弾道。
音声で聞こえる打球音で、すぐに”いった!”といえる2発だった。

昨年のチーム三冠王DHのトラビス・ハフナー選手を、一昨年のフロリダでのスプリングトレーニングで取材したことがある。

ハフナーは、練習中チームメイトと余計なことをしゃべらず、ただ真面目に、技術とパワーを磨いていたのが印象的な選手だった。

ハフナーは基本的には守備につかない指名打者なので、練習中はずっとバットを握っており、ほかの選手が守備練習をしているときも、素振りをしたり、グリップや構えを確認したりと、常にパッティング能力向上に余念がなかった。

そして、バッティング練習が終わると、バットを大きなバックにしまい、巨体を揺らしながら、トレーニングルームへと向かっていった。

この日も、ダイヤモンドを一周してからダグアウトでチームメートに祝福をうけても、笑顔ひとつ見せずにそれに応え、まるで当たり前のことのように振舞った。 
クリーンアップを張る男の貫禄を感じた。

昨年、ハフナーは33本のホームランを打ったのだが、そのうちの29本が6月1日以降に放ったものだった。
今年はすでに4試合で3本放っているので、このまま順調に行けば、ゆうに40本以上は打てるペースだ。
派手さはないが、ハフナーは確実に進化している。

ステロイドエラ(ステロイド時代)がメジャーリーグで終わりを告げ、これからは、継続して真面目に努力をしてきた選手が浮上してくる時代になるだろう。

今シーズン、インディアンズ4番、トラビス・ハフナーには注目したい。