2006年MLB 実況後記

2006/04/07 SFジャイアンツ VS ATLブレーブス


昨年、14年連続東地区を果たしたブレーブスを迎え、ジャイアンツのホーム開幕戦@AT&Tパーク(解説上田龍さん)。

この日の注目はなんといっても、バリー・ボンズ。

新しく発売された暴露本 “GAME OF SHADOWS”の発売によって、ステロイド使用疑惑をさらに深められ、現在ボンズは窮地に立たされている。

その影響で今季、彼への敵地でのブーイングが、更に激しくなるとが予想されている。

開幕シリーズ、サンディエゴ戦では、さっそく注射器をフィールドに投げ込む悪質なファンも現れたほどだった。
これは同地区ライバルといえども、ひどかった。

そんな状況の中、サンフランシスコのファンが今年ジャイアンツで13回目の開幕を迎えたボンズを、スタメン紹介の際どういうリアクションで迎えるか大変興味があった。
結果は、予想通リ。
ボンズを暖かく、長いスタンディングオベーションで迎えた。
ステロイド使用が立証されるまで、彼は無罪というとてもフェアなファンの振る舞いであったように思う。

ボンズは、メジャーリーガーだった父とともに地元サンフランシスコに根付き、地元に今でも大きく貢献しているスタープレーヤー。
たとえ、ボンズがステロイドを使用しているのかも と思っていたとしても、地元ファンは、ボンズに感謝と激励の意を示し、自ら席を立って拍手を送ったのだ。
もしこれが、契約が切れるたびにファンの気持ちを考えず、代理人の意向ばかりにそって移籍してしまうような選手ならば、このようなリアクションにはならなかっただろう。

ボンズのプレーに心躍らされ、そのことを素直に感謝した。
真のベースボールファンの忠誠心がみれたゲームだった。

ベーブ・ルースの記録(714)を破り、左打者として大リーグ史上最高のバッターになるまであと7本(現708本)。
どんなヒューマンドラマが待ち受けているのだろうか。