2005年MLB 実況後記

2005/10/13 CHIホワイトソックス VS LAエンゼルス


ALCS第2戦は、プレーオフ史上類を見ないエンディングで幕を閉じた。

同点で迎えた9回裏2アウトランナーなしで、この回のラストバッターとなるはずのAJ・ピアジンスキーが疑惑の振り逃げで出塁すると、最後はジョー・クリーディのタイムリーツーベースでホワイトソックスがサヨナラ勝ちを収て、このシリーズを1勝1敗のタイに持ち込んだ。

リプレーで何度もピアジンスキーの空振りのシーンが放送で流されたが、確かに3番手キャッチャーのジョッシュ・ポールはノーバウンドでボールを捕球しており、三振と判定されるべきだった。
当のジョッシュ・ポールも“ワンバウンドの投球をブロックするようなケースでは、球審はノーキャッチ、ノーキャッチと普通はコールするけどあの場面では聞こえなかった。
だから、俺は三振と思ってボールをマウンドに投げてダグアウトに向かったんだ。”

ジョッシュ・ポールに限らず、フィールドにいた誰しもがアウトと思った。 
だが、球審ダグ・エディング氏はアウトとは判定しなかったのだ。
現役時代にキャッチャーだったマイク・ソーシア監督(エンゼルス)もすぐに抗議に向かったが判定は覆らず、結局、それがきっかけとなってエンゼルスは敗退した。

渦中のエディング球審は試合後にリプレーをみてからも、自分の判定を曲げなかったようだ。
”リプレイでいろんな角度から見たが、ボールの方向は確かに変わっていた。(バウンドした)”

試合後の記者会見で疑惑の判定についてコメントを求められると、マイク・ソーシア監督はいつもの口調でこのように語った。
”ジョッシュ(ポール)はキャッチしていたと思う。
だが、皆さん(記者達)はあの判定についてばかり私に語らせようとするが、それ以前に我々は好投したマイク・バーリー(ホワイトソックス)を最後まで打ち崩せず今日は敗退した。それが最大の敗因だったんだ。” 

判定のことをぶり返して無駄に議論することなく、敗戦したことを素直に認めて、すでに気持ちを切り替えていた。

マイク・ソーシア監督も認めていたように、今日はホワイトソックス先発のマーク・バーリーがリズムよく次々に打者を打ち取って5安打完投でエンゼルスを一点に抑えた。
これがホワイトソックスに運を呼び寄せたのかもしれない。