2005年MLB 実況後記

2005/09/28 ATLブレーブス VS COLロッキーズ


ローキーズに昨日4点差をひっくり返されて敗れ、地区優勝が持ち越しとなったブレーブスだったが、今日はロッキーズを12対3で退け14年連続となる地区優勝を決めた。

厳密に言うと、5回裏のチッパー・ジョーンズの打席で、フィリーズがメッツに敗れたという場内アナウンスがあり、優勝を試合途中に決めた。

それにしても、14年連続は凄すぎる。
フリーエージェント(FA)が盛んなこの時代に、継続して勝ち続けることの難しさは容易に想像できる。
ましてや、開幕から怪我人が多数出て、11人の新人をデビューさせざるを得ない苦しい台所事情にもかかわらず、この快挙を継続させたことは、この結果がまぐれではないということを実証している。

しっかりしたビジョンを持って球団を運営し、後進(新人)をしっかり育てるという組織の模範的なあり方を実践しているが故のこの結果なのだと納得する。

スプリングトレーニングでジョン・シャーホルツGMと話をさせて頂いた時、“同じスポーツのビジネスで誰を尊敬しているのですか?”と私が聞くとシャーホルツGMは”ニューイングランドペイトリオッツ(NFL)のロバート・クラフト氏”と答えてくださった。
ロバート・クラフト氏はサラリーキャップ制(年俸規制)を敷いて戦力均衡を謳うNFLで、最近4年で3度のスーパーボウル制した辣腕オーナーである。
能力主義や個人主義が全盛の今の時代にあって、スターに頼らず、チームを第一に考えることができる有能な選手を集めることに主眼を置いた組織づくりをして成功を収めている。

その取り組みが見事結果に現れている。
試合中のブレーブスのベンチの雰囲気をみてもそれは一目瞭然であった。

これまで13年間、ブレーブスはプレーオフに出場してきたがワールドシリーズ制覇は1995年の一度だけ。
今年のブレーブスはベテランの力に有能な若手選手の“勢い”も加わって非常にバランスがいい。
10年ぶりのワールドチャンピオンに向けて死角はない。