2005年MLB 実況後記

2005/09/18 CHIカブス VS STLカージナルス


昨日に続いてカージナルスの地区優勝をかけてのカブス戦を、ベースボールライターの上田龍さんとお伝えした。

95勝目をあげるまでシャンパンのコルクは開けないと宣言していたラルーサ監督率いるカージナルスが、今日カブスに5対1で勝利して、文句なしの2年連続地区優勝を無事決めた。

優勝を決めた試合後のカージナルスのメンバーは、とても落ち着いていた。
誰もはしゃいだりせず、フィールドでメンバー全員が一人一人の健闘を称えあうように笑顔でハグを交わし、勝利を味わっていた。
その姿を、ラルーサ監督はサングラスを外して、味わうようにファーストベースコーチボックス付近で見守っていた。 

試合後、最近6年で5度目の地区優勝を飾った名将ラルーサは記者会見で、“6ヶ月の長丁場を戦わないといけないのでディビジョン優勝が一番難しいんだ。”
”今日は選手達とこの瞬間を喜びたい。
それからもう一度プレーオフに向けて集中を高めていきたい”と語ると、首にタオルを巻いて選手が待つロッカールームに向かっていった。

田口選手にとっても、今季はブレイクイヤーとなった。
主力が倒れていく中、今季チームで4番目に試合出場が多かった田口選手の貢献なくして、カージナルスの地区優勝は語れない。
主力選手の試合欠場数がメジャーでドジャースとナショナルズに続いて、3番目に多かったカージナルスが、プレーオフ行きのチケットをトップで手にすることが出来たことはラルーサ監督の選手起用と采配に尽きる。 

明日から2週間、カージナルスは消化試合を戦うことになる。
そんな中、選手達の集中力を高めながらプレーオフに向けて準備をすることは至難の業である。 
怪我人を休ませたり、選手の疲労をとるにはもってこいの期間だが、一度切れた集中はすぐに元には戻るものではない。

ラルーサ監督はこれまで率いたチームを11回プレーオフに導いているが、ワールドチャンピオンに輝いたのは、89年(オークランド時代)のわずか1回である。
明日からの2週間、今のチーム状態を短期決戦のプレーオフに向けてどうやって調整するか、ラルーサ監督の本当の手腕が問われる。