2005年MLB 実況後記

2005/08/24 BALオリオールズ VS LAエンゼルス


ISMメジャー担当記者の菊田康彦さんとのコンビで、今日から始まった3連戦のゲーム1をお伝えした。

オリオールズの開幕前の触込みは、ラインアップに通算500本以上のホームランバッターが2人もいるという、類ない超重量打線。

いざふたを開けてみると、シーズンで最も重要なこの終盤戦にラファエル・パルメイロは、ステロイドの陽性反応で謹慎処分を受けた直後に足首を痛めて先発を外れており、サミー・ソーサも、クリーンアップを打つはずが不調で下位打線に定着し、存在感すら無い。

サミー・ソーサの今日の第一打席での出来事は見るに堪えなかった。

エンゼルス先発ワッシュバーン投手からあわやホームランという大きな打球を放ち、ソーサもスタンドインすると思ってトレードマークであるホップをしてから悠然とファーストに走り出したのだが、打球はスタンドインせず、ソーサはセカンドで捕殺されてしまうという大失態を演じてしまった。

スタンドは大きなため息の後、大ブーイングが起こっていた。

8回の第4打席でも鋭い打球をライトに運ぶと、再びホップしたが打球は失速し、ウォーニングトラックにも届かなかった。
今シーズンのホームラン数(14本)ひとつとっても、ソーサ選手のパワー不足は明らかである。

ソーサ選手は、ホームランを打つことはもちろんだが、常に全速力でプレーしてファンを魅了することも、持ち味ではなかっただろうか。
これではステロイド使用疑惑を抱かれても致し方ない状況である。

パルメイロ選手は、数日前球団に権利放棄(ウェイバー)されており、トレードに興味がある他球団はいつでもパルメイロ選手を獲得できるようになっている。
いわば、球団に三行半を突きつけられた状態である。
2人のスター選手にとって、今季は生涯忘れられない厳しいシーズンになっている。

試合は、9回裏にミゲル・テハダがクローザーのフランシスコ・ロドリゲスからグランドスラムを放って1点差に迫るも、7対6でエンゼルスが逃げ切って勝利を収めた。 
地区優勝を争うアスレチックスが今日タイガースに敗れているので、エンゼルスはリードを3.5ゲーム差に広げた。

ボルチモアはこれで4連敗となった。