2005年MLB 実況後記

2005/08/02 BALオリオールズ VS CHIホワイトソックス


小島克典さんとお伝えしたホワイトソックス対オリオールズの4連戦、ラップアップゲーム。

試合開始直後、全米を驚かすブレイキングニュースが飛び込んできた。

史上26人目の3000本安打をつい最近達成したばかりのラファエル・パルメイロ選手(40歳)が、ステロイド検査で陽性反応が出た為、今日から直ちに10日間の出場停止処分に入ったという。

今年3月に、首都ワシントンDCで開かれた公聴会の場で、ステロイド使用疑惑を全否定した同選手だけに、スタジアムは動揺に包まれた。
薬物使用による処分が初めてスター選手にもおよび、収束しかけていたステロイド問題が再び表面化した。

パルメイロ選手は、試合中に開かれた記者会見の席で、改めてステロイドの使用を否定した。
”もう一度、真実を述べます。 
私は、故意に、もしくは、知って、今回の陽性反応を招いていません。
私が摂取したものの中にに誤って入っていたのだと思います。
20年間、私はこれまでまじめに野球に取り組んで参りました。
ファンの皆様には是非理解していただきたいと思います。”

パルメイロ選手は、メジャー史上4人目の3000本安打(3018本)、500本塁打(569本)の偉業を達成しているビックスター。
エディー・マーレー、ハンク・アーロン、ウィリー・メイズと並んで、将来の殿堂入りは確実視されていた。 
今日はその偉業に、泥が塗られてしまう日となった。

試合は、今日もホワイトソックスがオリオールズに6対3で勝利して、この4戦シリーズ、スイープを達成した。
ホワイトソックスにとっては、1954年以来となる敵地ボルチモアでの4戦スイープとなった。
この試合で、マイク・バーリー選手の先発試合6イニング以上必ず投げる(スティーブ・カールトンの69試合がメジャー最長)というストリークが49試合連続で止まってしまった。
最後は、5回ツーアウトの場面で、わざととしか思えない死球を投じて危険球退場になるという幕切れであった。

今日で6連敗(今季最長タイ)となったオリオールズは、ホーム8連戦を1勝7敗で終了した。
今季最悪の借金3(51勝54敗)となり、首位ボストンとは8.5ゲーム差(地区4位)まで急降下している。

パルメイロの陽性反応で、オリオールズの選手達への記者の質問は、当分この件に集中するだろう。
雑音が多くなる中、どのようにチームが集中力を高めるかが浮上のカギとなる。
この危機にチームがどう対処するか注目したい。

明日は神尾義弘さんとのコンビで、オリオールズ@エンゼルスを午前11時からお伝えする。