2005年MLB 実況後記

2005/08/01 NYヤンキース VS LAエンゼルス


プレーオフでも対戦する可能性が十分にある今日のマッチアップを、松原隆文さんとのコンビでお伝えした。

試合は、二日連続で、終盤に4点のビハインドを克服したヤンキースが昨日の試合と同じスコア、8対7でエンゼルスにサヨナラ勝利を収めた。
昨日のヒーロー松井秀喜選手が、今日も延長11回裏に先頭打者としてトリプルを放つと、その後、途中出場のトニー・ウォーマックのヒットでサヨナラのホームを踏んだ。

ヤンキースはこの試合、何度も命拾いした。

ヤンキース1点ビハインドの10回裏、ツーアウト1,3塁で、ゲーリー・シェフィールドの放った打球は打ち取られたかに思えたが、名手オーランド・カブレラが打球を処理しきれず、3塁ランナーが生還した。
結果的には、内野安打に判定されたが再びヤンキースが同点に追いついた。

4点のビハインドを振り出しにもどした8回裏のヤンキースの攻撃も、メジャートップクラスの守備を誇るエンゼルスのダレン・アースタッド一塁手のまさかのトンネルで、ヤンキースは攻撃をつないだ。

試合後、マイク・ソーシア監督は記者団にこのように語った。
”相手はヤンキース、あのようなミスは逃してくれるわけがない。”

松井秀喜選手の活躍もさることながら、ジェーソン・ジアンビ選手も後半戦に入ってから本来の力を取り戻している。

昨日の試合では反撃の狼煙を上げるツーランを放ったが、今日も、通算299号と300号となる2本のソロホームラン(18号、19号)を放ってチームの勝利に大きく貢献した。
7月だけで14本のホームランを打っタジアンビーは、1961年のミッキー・マントルの月間球団記録にならんだ。

春先はステロイド問題にゆれ、一時は、マイナー降格の危機やヤンキース放出の噂まで流れたジアンビーは、今、再びヤンキースに無くてはならない存在となった。

どんなに追い込まれても、マスコミから逃げず、コメントを出し続けたジアンビーの勇気にも脱帽する。

メジャーリーガーの価値は、スタートではなく、フィニッシュで決まる。

ジェットコースターのようなシーズンを送っているジアンビー選手にとって今季はいったいどんなフィニッシュになるのだろうか。