2005年MLB 実況後記

2005/07/11 NYヤンキース VS CLEインディアンス


MLB前半戦のすべての日程が終了しました。
明日から、MLBは3日間のオールスターブレイクに突入します。
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さて今日の試合は、ジアンビ、シェフィールドの一発や松井秀喜の4打数3安打1打点の活躍などで、ヤンキースが9対4で勝利した。
これでこの4戦シリーズを2勝2敗として、ヤンキースはオールスター後に対戦する首位ボストンとのゲーム差を2.5に縮めた。(46勝41敗)
今日敗れたインディアンスは、中地区3位で(47勝41敗)で前半戦を終了した。

最近、僕はデレク・ジーター選手のファンになった。
ニューヨークの貴公子と呼ばれ、生まれたときからヤンキーだったと自ら語るキャプテンのデレク・ジーター選手は、テレビで観るだけでも十分にその魅力が伝わってくる選手である。 
彼のコメントには、いつもチームを最優先にする姿勢と、人に対するリスペクトを感じる。
野球選手としての能力はもちろんだが、人間としての彼の魅力がオーラとなって、人を魅了している。

オールスター選出の最後のスポットをかけて、チームメイトの松井選手と投票で争っていたときも、ジーターは,
”It`s obious ! 数字を見れば明らかだよ。俺が選ばれるよりマツイのほうが適格だよ”とあっけらかんと笑顔で記者団に語っていた。
残念ながら二人ともオールスターには選ばれなかったが、 ジーターのこのコメントは、チームメイトである松井選手に対するリスペクトとキャプテンとしての気遣いがあふれていた。
このコメントを耳にした松井選手が、ジーターに対する信頼をさらに高めたことは容易に想像がつく。 

今春、タンパでジーターの囲み取材をしたときも、僕は彼のコミュニケーション能力の高さに驚いた。
ステロイドの問題で渦中のジアンビ選手についてのコメントを記者に求められると、ほとんどの選手がノーコメントのなか、ジーターだけはためらうことなく次のように記者団に語った。

”同じユニフォームを着ている選手が困っているときは、チームメイトとして彼をサポートしするのが当然だと思う。” 

ニューヨークの記者達の思惑を微妙にずらしながら、チームのキャプテンとして堂々とコメントを発して、その役割をしっかりと果たした。

ジーターの人柄が如実に表れていたのが、試合前にクラブハウス入りしたとき、トーレ監督とすれ違った時である。
監督を見つけるや笑顔で近寄って行き、まるで親友同士のように名将の肩に腕をまわして談笑をはじめたのだ。
トーリ監督もジーターに対して絶大な信頼をおいていることは、すぐにわかった。

最近、実力主義や能力主義ばかりが謳われる世の中で、ジーターのようにチームプレイヤーとしての模範を示しながらも、リーダーシップも発揮し、人に信頼されてる姿には、感銘を受ける。

そんな、キャプテンのジーターを中心とするヤンキースが、後半戦でどういう巻き返しを見せるのか、今から楽しみである。