2005年MLB 実況後記

2005/06/18 SEAマリナーズ VS NYメッツ


メッツ石井一久投手とマリナーズのイチロー選手の、公式戦初対戦となったゲームを、おなじみアキ猪瀬さんとスポーツジャーナリストの出村義和さんとの3人で、有楽町ビックカメラの中にあるゼベックスタジオより、公開生放送でお伝えした。

昨日、6月に入って初めてのマルチ安打を放ったイチロー選手が、今日も3安打の活躍で、チームの勝利に貢献した。(5-0)

まずは、石井投手との公式戦初対戦となった初回の第一打席に、レフト前へのヒットを放つと、2回の第2打席には、ランナー2,3塁の場面で、
2日連続となるホームランをライトスタンドへ運んで3打点。
6回にも、イチローはレフト前へのタイムリーを放って4打点目を稼ぎ、石井一久投手をノックアウトした。(5回2/3、被安打9、四死球2、失点3)
イチローの打率は、試合前まで2割9分5厘と“らしからぬ”2割台に低迷していたが、今日は4打数3安打の固め打ちで打率3割台に回復した。

この試合で負け投手となり、今季6敗目(1勝)を喫した石井投手の評価がとても厳しいものになってきた。
今日は、地元シアトルの放送局が製作する中継でゲームをお伝えしたが、現地の実況アナウンサーも、石井投手の球数が多いことと、変化球が多いので投球リズムが悪いという問題点を放送で指摘していた。
せっかちなアメリカ人気質には、石井投手のピッチングスタイルは受けが悪いようだ。

現在石井投手は、メッツでは先発5番手という評価だが、もうすぐベテランのスティーブ・トラクセル投手が故障者リストから戻ってくる予定になっている。
それ以外にも、メジャーで1安打完封をしながらもマイナーに降格させられた韓国人のソ・ジェウォン投手、メッツ期待の新人アーロン・ヘイルマン投手もブルペンで控えており、チャンスを今か、今かと待っている。 
このままのパフォーマンスでは、選手層の厚いメッツなら、石井投手をトレード要員にしてしまう可能性も否定できない。

突然シーズン直前にトレードに出され、住み慣れた西海岸から慣れない東海岸に移り、なかなか本来の力を発揮できないというのも少しは理解できるが、今年はそんな呑気なことは言ってられない。

石井投手は今季、ドジャース時代に結んだ4年契約の最終年を迎えている。
いわば、来年以降の契約は今季の成績次第なのだ。
よければ、再びシーズン後に複数年契約をもらえるかもしれないが、このままだとジャーニーマン(チームを渡り歩く選手)となってしまう可能性もある。

メジャー通算、37勝31敗とここまでは勝ち越して、結果を出しているのに、石井投手ほどアンダーレイテッド(過小評価)されている投手はほかにいない。
早く、周囲を黙らせるようなピッチングを披露してもらいたい。