2005年MLB 実況後記

2005/06/11 CHIカブス VS BOSレッドソックス


レギュラーシーズン初顔合わせとなった歴史的な一戦を、牛込唯浩さんとのコンビでお伝えした。

ワールドシリーズ以来87年ぶりとなる、全米が注目する対戦の第1戦は、14対6という大差でカブスが大勝した。
序盤からカブス打線が爆発。
先発野手全員が2安打以上を放ち、6回には、カブス先発のグレッグ・マダックス投手がホームランを打つ“おまけ”までつけ、カブスが20安打の猛攻でレッドソックスを圧倒した。
この歴史的一戦で、勝利投手となったマダックス投手は通算310勝目をあげ、歴代18位のチャーリー・レッドバーン投手に並んだ。

1918年のワールドシリーズで、一度だけこの両チームは対戦しているのだが、その当時投手だったベーブ・ルースの活躍などによりレッドソックスがシリーズを制し、ワールドチャンピオンに輝いたことはご存知の通リ。
昨年のレッドソックスの86年ぶりの優勝は、それ以来の出来事であった。

今回のこの対戦の舞台は、アメリカで2番目に古い球場、リグレー・フィールド。
1918年の対戦時は、当時収容人員の少なかったリグレーではなく、昔のホワイトソックスの本拠地、コミスキーパークを使用したのだそうだ。
いまでは、スタンドは増設され4万人近くの観客を収容できるようになっており今日も満員の39,215人のファンが、ワンサイドゲームになったにもかかわらず、この歴史的一戦を最後まで見届けていた。

スタンドでは、”One curse down, One to go!”(もうひとつの呪いを破れ!)という
メッセージボードを掲げたファンの映像が何度も映し出されていた。
思い起こせば、20ヶ月前、リーグ優勝決定戦であと5個のアウトを取っていれば、ワールドシリーズで対戦していたはずのこの両チーム。
しかし、カブスは、“ビリーの羊の呪い”、レッドソックスは、“バンビーノ(ベーブ・ルース)の呪い”にそれぞれ道を阻まれたのだと、全米が大きく騒いだことは記憶に新しいところ。

昨年、メジャーに伝わる2つの呪いのひとつは、レッドソックスの劇的な優勝により解かれた。
後は、カブスの羊の呪いを残すのみ。
レッドソックスより長い、97年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すカブス。
今日の大勝は、来る10月のプレーオフの何かの予兆なのかもしれない。