2005年MLB 実況後記

2005/06/05 WASナショナルズ VS FLAマーリンズ


ナショナルズ大家友和選手の今季9試合目の先発試合を、松原隆文さんとのコンビでお伝えした。

今季4勝目を目指してマウンドに上がった大家投手だったが、持ち前の制球力を発揮できずに初回から失点を許し、3回までに被安打6、四死球2、失点3と乱調。
4回にワンアウトをとった後、ヒットと四球を許した時点で痺れを切らしたフランク・ロビンソン監督が、まだ同点にもかかわらずピッチャー交代を早々と球審に告げた。

マウンドに向かうロビンソン監督に背中を向け、交代に不満を露にしていた大家選手だったが、ロビンソン監督も負けじと、大家投手からボールを奪うように取り上げ、大家投手をマウンドから“追放”した。 
この一触即発のムードに、RFKスタジアムはどよめいていた。

今年のスプリングトレーニングでフランク・ロビンソン監督に話を伺った時、“今季は、トモ(大家)にとってブレークスルーイヤーになるだろう”と、大家選手に対する期待を私に語ってくれていただけに、二人のギクシャクした関係をとても残念に思う。

試合は、その後ナショナルズのブルペンが好投し、マーリンズ打線を無失点に抑えると、打線もそれに応えて得点を挙げ、最後は7対3で勝利。
見事3連勝を飾った。

マーリンズと東地区の首位に並んでいたブレーブスが、今日はパイレーツに勝利したので、首位浮上とはならなかったがここ6試合で5勝しているナショナルズは、地区単独2位に浮上した。

今日敗れて、ここ11試合で9敗目を喫したマーリンズは、首位タイから3位に転落。
フラストレーションが溜まったマッキーオン監督も、ギレルモ・モタ投手が8回裏に打たれて試合をぶち壊すと、ピッチャー交代の際に、マウンドでモタ投手に説教を始めてしまう始末。。。

名監督といえども、やはりピッチャーの扱いは一筋縄のようにはいかないようだ。

それにしても、メジャー初の黒人監督、あの偉大な、フランク・ロビンソン監督を睨み付けてマウンドを降りた大家選手の度胸には、恐れ入った。

だが、アメリカでは“リスペクトが足りない行動”と捉えられても文句がいえない。
一日も早い関係修復を願う。