2005年MLB 実況後記

2005/05/22 SDパドレス VS SEAマリナーズ


いつもの青海のスタジオを抜け出し、有楽町駅のビックカメラにあるXEBECスタジオから、公開生放送で小島克典さんとお伝えしたピオリアシリーズ第2戦。

慣れない場所での実況に、僕も序盤はリズムをつかめずにいたが、3回表にイチローのスーパーキャッチを観てからは、なぜか、肩の力を抜いて出来るようになった。

すべてを忘れてしまうほど、イチローのプレーはとにかく凄かった。
今頃、何度もスポーツニュースで映像が流されていると思うが、あのキャッチは、アメリカンフットボールでパスをキャッチするのが仕事のワイドレシーバーにとっても、もっとも難しいとされる、“オーバーザ・ショルダー”という名のキャッチ。

肩越しに飛んでくるフライボールに背中を向けながら、落下点に先回りし、壁との距離感を確かめながらキャッチすることは、とても高度なバランス感覚を要する。
能力の低いレシーバーは、ボールから目を離した瞬間に体の軸がぶれて、バランスを崩し、安定した捕球体勢をとれないもの。
最悪のケースは、足を絡ませて転んでしまうという、
よく草野球で見かける光景だ。

メジャーリーガーには、高校時代にアメリカンフットボールをしていた選手が多いのでオーバー・ザ・ショルダー・キャッチをうまくこなす野手がたくさんいる。
カージナルスのジム・エドモンズ選手とツインズのトーリ・ハンター選手は、その代表例。 

イチロー選手も、きっと高校時代にアメリカンフットボールをしていたら、ワイドレシーバーとしても、すばらしい活躍をしていただろう。

イチローのスーパーキャッチで、試合は最後までマリナーズペースとなり、マリナーズが5対3で勝利した。

今日は、昨日とは対照的に、ディフェンスに興奮したゲームだった。