2005年MLB 実況後記

2005/05/03 BOSレッドソックス VS DETタイガース


先日この時期にはめずらしく雪が降り、2日連続でゲームが中止になるという珍事が起こった、デトロイトのコメルカパークでのゲームをお伝えした。

カート・シリングとデービット・ウェルズが故障者リストに入り、先発投手の台所事情が厳しいレッドソックスは、マイナーから昇格したたばかりのベテラン、ジェラミー・ゴンザレスが先発した。
タイガースの先発は、22歳で今シーズンの開幕投手を務めた若きエース、ジェレミー・ボンダーマン。

ゴンザレスは5回を6安打3失点、ボンダーマンは6回を8安打3失点という、まずまずの内容でマウンドを降りた。
だが、ここで試合の明暗を分けたのはブルペンであった。
3-3の同点で迎えた6回裏、カルロス・ペーニャが代わったばかりの2番手、ブレイン・ニールから勝ち越しの2ラン(2号)を放つと、8回裏にもこの日2本目となる駄目押しのソロホームランを放ち、タイガースが8対3で4連戦の緒戦をものにした。
タイガースは昨年のワールドチャンピオンを相手に一歩も引かず、勝率を5割にもどした。

この日は、両軍あわせて23本のヒットのうち14本が長打というコメルカパークでの1試合最多長打数の記録ゲームになった。

メジャーリーグはいつも数字と歴史を大切にしている。

コメルカパークでの一試合最多長打記録など、現地のファンでも知っていた人はほとんどいなかっただろう。
熱心な巨人ファンでも、東京ドームの最多長打記録を知る人はそういるはずはない。

そのような些細なトリビアであっても、球団はそれをファンにうまく伝えることによって、ファンの興味を引き出し、試合の見所を提供している。
歴史を大切にすることにより、未来への期待を膨らませているのだ。
実に奥が深い。